脳内世界は主に紙

幻覚系ボードゲームプレイヤーHal200のあれやこれ。

棚に残すボードゲーム覚え書き

これは棚に残すというボードゲーム。カッコが付いてるものは再考するかも。
あとで一言ずつ添えるかも。

コンテナ
電力会社
(ゴア)
エルグランデ
ブラス
マグナグレキア
マチュピチュの王子
プエルトリコ
1846
スチーム
チグリスユーフラテス
頭脳絶好調
(サムライ)
ラー
(メディチ)
モダンアート
アクワイア
サンチアゴ
ユニオンパシフィック
アルカディアの建設
ギンコポリス
グラスロード
ハチエンダ
ドラゴンイヤー
ハンザ
ハンザテウトニカ
K2
1号線でいこう
(リアルト)
宝石の煌き
サンペテ
メンバーズオンリー
ドミニオン
魔法にかかったみたい
王と枢機卿
バサリ
(イシス&オシリス)
アップタウン
ラッキーナンバー
ムガル
カルカソンヌ
ブラックビエナ
パンデミック
スペースアラート
アベカエサル
ミシシッピークイーン
ラミィキューブ
ごいた
ストリームス
ピーナッツ
ピット
ブラフ
クク
ワードバスケット
ハイソサエティ
フォーセール
ケープからカイロへ
赤箱ニムト
マンマミーア
ビッグファイブ
コロレット
ブクブク
ラブレター
フリックスミックス
花火
クーハンデル
(ボトルインプ)
ジキルとハイド
トランプトリックゲーム
バトルライン
アンギャルド
(指輪物語対決)
メディチ対ストロッツィ
パッチワーク
ツイクスト
ポラリティ
ジャイプール
ファストラック

2016/12/27追加。
トワイライトストラグル
七つの印
インダストリー
(オロンゴ)

2017/2/20追加。
(ゆかいなふくろ)
コンプレット
フードチェーンマグネイト
エルタイルズ
ナインタイル
タージマハル
五番街
ツォルキン

2017/11/16追加。
グリュックス
交易王
(ビブリオス)
天九
(トラヤヌス)

五番街、タージマハル、ナインタイルのカッコを削除。

2018/2/2追加。
ケイラス

2018/12/2追加編集
象棋麻将

ゴアにカッコを追加
アルカディアの建設のカッコを削除
ビッグシティを削除
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境界例からトリテの必要条件を考える

この記事はTrick-taking games Advent Calendar 2018の12月8日の記事として書いています。
というわけで、この記事を読んでいる方はトリックテイキングをある程度知っているという前提で書いていきます。

はじめに

以前、知り合いがこんなことを言っていました。
「トリテ風のゲームです!」という売り文句を聞いてそれを選んだのに、ルールを読んでみたら期待したものとどうも違う。遊んでみてもやっぱり違ってがっかりした。」
悲しいことです。トリテが大好きな彼は肩透かしを食らったわけです。ですがゲームを売り込んだほうに悪意はありませんでした。これは「トリテ風」という言葉に対するアンマッチが引き起こした悲劇だと感じ、こうも考えました。
なぜこんなアンマッチが起きたのだろうか?このゲームをお勧めした人は何をもって「トリテ風」と言ったのだろうか?そもそも私たちは何をもってゲームをトリテだと認識しているのか?
今回はこのあたりを探ってみようと思います。その方法として、はじめに「絶対トリテなもの」を意識し、そこから少しずつ遠いシステムのゲームを見ることで、トリテの必要条件とは何かを考えます。

絶対トリテなもの

はじめに誰もがこれはトリテだよね、というゲームを考えてみたところ、以下のような要素が見つかりました。
・複数スート、複数ランクのカード構成
・リードから1順カードを出す
・1人1枚カードを出す
・マストフォロー
・数字を比べて一番強いものを出した人がトリックを獲得
今回は複数ハンドであるということは要素に入れていません。シングルハンドでダミーなしのソロプレイをトリテという人はいないでしょう。切り札の要素もあらかじめ除外していいでしょう。切り札なしのゲームもたくさんあります。
という訳で、ここから各要素について、それがトリテの必要条件に該当するかを見ていきます。

マストフォローとスート

まずは「マストフォロー」について考えてみましょう。マストフォローではないゲームとして、知略悪略やシュティッヒルンが挙がります。
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これはトリテということで議論の余地はないでしょう。「メイフォローのトリックテイキング」という言葉があるとおり、マストフォロー・スートのルールはトリテ感の必要条件ではないことがわかります。
さらにスートについてはどうでしょうか。スートが無いゲームとして、5本のきゅうりやにわとりも歩けばを考えてみましょう。
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これらも「モノスートトリテ」なんていう言葉でトリテとして分類されています。実際にプレイしてみるとトリテ感もしっかりと感じられます。どうやらスートもトリテの必要条件ではなさそうです。

それならば、ハゲタカのえじきやぶくぶくはどうでしょうか?
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たしかに「1人1枚カードを出す」「数字を比べて一番強いものを出した人がトリック(ボーナス)を獲得」という要素があります。ですが実際のプレイ感はトリテのそれとは異なるようです。それならば、なぜ5本のきゅうりはトリテでハゲタカはトリテではないのでしょうか?この2つのゲームでルールの違いを比べると、カードを同時に出すかどうかと、出せるカードに制限があるかどうかです。これらのルールの違いがトリテ感のあるなしに影響するとするならば、「トリテ感とは出せるカードの制限」にあると言えそうです。

マストフォローはリードがスートを制限します。5本のきゅうりは先行プレイヤーがランクを制限します。知略悪略やシュティッヒルンはルール上の制限はあまりありませんが、ペナルティがきついため戦術上の制限が強くかかり、後続のプレイヤーが出すカードは先行のプレイヤーによって制限されます。

というわけで、トリテの必要条件の一つは以下のとおりとします。
「リードを含む先行のプレイヤーが出したカードによって、他のプレイヤーが出すカードにルール上の制限または戦術上の制限が加わること」
またこれによってリードの概念が条件に加わるので「何らかの条件によってリードが決まり、それが移り変わること」も副次的な条件になります。

リードから1順カードを出すこと

リードから順番にカードをぐるっと出して強さ比べをする、というゲームの流れについて見ていきます。

1手番に出す枚数についてはどうでしょうか。打天九やトランプゲームの22は1手番に複数枚のカードをプレイしますがトリテ感がしっかりとあります。では同じく、1順ぐるっと出して強さ比べをするゲームとして、ラーや支離滅裂はどうでしょうか。
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まずラーをトリテと言う人に会ったことがありません。ラーは明らかに競りゲームです。ではこの違いは何でしょうか。ラーにはパスがありますし、勝てない場合出したカードが戻ってきます。支離滅裂もトリテ感があるかというと疑問が残ります。勝てなかった場合にカードは戻ってきませんが、リードと異なる枚数を出してもいい、という部分が異なります。

22にあって支離滅裂にない要素というのは「全員同じ枚数のカードを必ず出すこと」です。これもまたトリテに欠かせない条件といえそうです。

ルールを越えて

さて、これでトリテの必要条件が揃いました。

「リードを含む先行のプレイヤーが出したカードによって、他のプレイヤーが出すカードにルール上の制限または戦術上の制限が加わること」
「何らかの条件によってリードが決まり、それが移り変わること」
「手番には全員同じ枚数のカードを必ず出すこと」


ではこれらのルールが醸すプレイ感はいったいどのようなものでしょうか。最大の特徴は「プレイライン」ではないかと思います。手札をどの順番で出し、どこでしゃがんでどこでリードを取りに行くのかを計画して実行する、それがトリックテイキングの面白さの最たる部分ではないでしょうか。

さて、ここでひとつのゲームを見てみましょう。魔法にかかったみたいです。
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カードにはスートもなければランクもない、リードと同じカードがなければフォローはパスしなければならない。そういう意味ではトリテの絶対条件を外れます。ですがリードとフォローの概念があり、リードによってカードのプレイが制限され、プレイラインがあります。また先ほどトリテから除外したぶくぶくはどうでしょうか。これにもプレイラインがあります。

ということは「プレイラインがある=トリテ」ではないことがわかります。もしかしたらこのことが「トリテ風」という言葉のすれ違いを生んでいるのかもしれません。

おわりに

このことを踏まえ、トリテ好きの私たちとしては「トリテ風」という言葉から「トリテ」を期待するのではなく、「トリテではない何か」と受け取るのが幸せなゲーマーへの近道なのではないでしょうか。

ここまで大いに語ったうえで最後はフワッとした結論になりましたが、皆さんがトリテについて考えてもらうきっかけになれば幸いです。

それでは皆様、Have fun gaming!

ボードゲーム 和訳ルール等置き場

2017/11/23更新。K2ブロードピークに誤記があったため修正しました。
山頂へのレース、ゲームの準備の項
誤:「このゲームでは以下の道具を使いません。カード3枚。」
正:「このゲームでは以下の道具を使いません。 3の順応カード」


ボードゲームの日本語ルール等を公開します。
一部プレイ例を省略している部分もあります。
誤訳などを見つけたら教えてください。

グリード・インコーポレイテッド(Greed Incorporated)
ルール(PDF)
ルールサマリー(Word)

K2拡張 ブロードピーク
ルール

ケープからカイロへ(ケープからカイロまで / Vom Kap bis Kairo)
ルール

バイソン(Bison)
ルール

ケイラスマグナカルタ(Caylus Magna Carta)
ビギナールール(2MB, PDF)
スタンダードルール(2MB, PDF)

コムニ(コミューン / Comuni)
ルール

アンティクス!(アンティック! / Antics!)
ルール

マカバナ(Maka Bana)
クイックルール(必要十分な部分のみ翻訳したものです。)

23
ルール

トゥアレグ(Tuareg)
ルール

画商(プレステル美術市場 / Der Prestel Kunstmarkt)
ルール

政治献金ゲーム(旧版)(Stimmvieh)
ルール

ゴンドリエーレ(Gondoliere)
ルール

ミスターX (Mr. X)
ルール

サンタフェ (Santa Fe)
ルール

The One Hundred 2016で選んだゲーム

今年もthe One Hundredに投票しました。
毎年恒例で各ゲームに一言添えます。

トワイライトストラグル
 なんだかんだ結局バカ寄りだが、シンプルなルールでいてグツグツの闘争を楽しめるのは偉大。
コンテナ
 ゲームの面白さというより、もはや焚火の楽しさに近い。
プエルトリコ
 分からされる悔しさドリブンのゲームでこれ以上のものを知らない。
電力会社
 発電所のギアチェンジとステップのギアチェンジの二重構造が心地良い。個人的にデラックスじゃない方が好み。
ブラス
 いつもの。
アクワイア
 これの換骨奪胎はいくつかあるが、これの妖しい魅力までは奪えていない。
サンチアゴ
 マルチゲームのドイツ的解釈の神髄。全然面白くなさそうなビジュアルも○
宝石の煌き
 鉄板。プレイヤーの成長曲線が頭打ちになりやすいがそれは言うだけ野暮か。
頭脳絶好調
 「鉄板ゲーム」と言われてまず浮かぶのがこれ。
王と枢機卿
 王道で変態。短時間なのに充実感がある。
マンマミーア
 ウヴェ様はやっぱり天才。不足分の具材はあとから足せるの一文が与える影響力。
ぶくぶく
 シブくてインパクトでバカで知的なカードゲーム。
七つの印
 トリテ枠。ビッド系トリテのなかでも納得感のある得点システム。成功の達成感と失敗のやらかした感じの度合いが心地よい。
ごいた
 なぜ面白いのか?分からない。でも15選から外すことはできない。
ツイクスト
 2人ゲーム枠。100年耐えるゲーム。

トリックテイキングこわい(こわくない)

みなさんどうも。Hal200こと平石です。のんびりボードゲームのルールを翻訳していたり、最近はトランプ屋名義でトランプを売ったりしています。この記事はTrick-taking Advent Calendar 2016の12月6日の記事として書いています。
さて、私自身トリックテイキングゲーム(トリテ)はアドベントカレンダーに参加する程度には好きですが、正直ずっと食わず嫌い、というか「怖い」というイメージのあるゲームでした。
というわけで今回はトリテの何が怖いと感じていたのか、それを克服したきっかけはなんなのかを記事にすることで、習熟者は初心に返ったり、そうでない方は共感したりしながら読んでいただければ幸いです。

トリテこわい

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私がボードゲームにハマり始めたころ(2003年ころ)、とにかく情報が欲しかった私はいろいろ検索しては未知のゲームに思いを馳せていました。こうして調べる中でトリテの情報と出会い、そして心の中にそっと封印しました。なぜって?怖いから!いったい何が怖いかって?以下、その理由を書いていきます。

1.専門用語怖い

ゲームのレビューに「マストフォローのトリックテイキングです。面白い!」とか書かれているのを見ます。トリテに興味を持って検索します。Wikipediaのページが出ます。はいアウト!トリック?リード?フォロー?ディスカード?切り札?全然わからない!怖い。

2.マストフォロー怖い

トリテにはマストフォローの原則が適用されるゲームが多くあります。マストフォローの原則というのは…
・手札にそのマークのカードがあるなら出さなければならない
・それなのに手札にあるかどうかは自己管理
・間違えたらペナルティ、というかゲーム崩壊

えっ、これってやらかすと周りに迷惑かけるんじゃないの??怖い…。

3.カウンティング怖い

トリテの事を調べると平然と「どのカードが出たかを覚えましょう。強くなりたいなら必要なテクニック。」とか出てきます。そんなに覚えられないよ!怖い。

4.絵面が怖い

これは「怖い」というより「強い」のこわいかもしれません。トリテはとにかく絵面が地味!数字とマークが書かれただけのカードが写真に入ってて「面白い!」と言われても、難しそう…という印象が強かったです。

5.変態怖い

かなりの変態トリテで面白い!」なにそれ怖い。

トリテこわくない

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さて、トリテをそっと心に封印したまま月日は流れて2010年、転換期が訪れます。 テンデイズラジオのトリックテイキング回(ここ)を聞いたのがきっかけになり、「トリテの仕組みそのものはすごくシンプル」だということに気づきました。
じゃあ、ということで実際やってみると、これ、一巡競りだ。手元のカードでしかビッドできず、パスもできない一巡競り…ってこれ、結構ラーっぽい?
専門用語を使うから難しそうに思っていましたが、トリテはプレイそのものは難しくないんですね。
マストフォローの管理はちょっと気を付ける必要がありますが、トリテのゲームは1ディール10分程度で終わるので、反則があっても周りが「誰でもあることだから気にしないでー」と声を掛けてやり直せばいいだけの話です。いわゆる重ゲーを2時間プレイした後のインストミス発覚に比べれば全然軽傷です。
同じように、カウンティングも完全にできる人なんてほぼいません。もしカウンティングの事が気になるようでしたらカードを全部使い切らないゲームを選んでみてはいかがでしょうか(最近の創作トリテはこのスタイルが多い気がします)。
変態も「変態」なんて呼ぶから誤解を招きますが、トリテはワーカープレイスメントやアクションポイントのようなシステムの名前なので、それを軸にひねりを加えたゲームが数多く創作されています。プレイする方もカルカソンヌをずっとやっているとカルカソンヌメイフラワーがやりたくなるというものです。

まとめ

というわけで、もし「トリテこわい」と思っている方がいたらこれだけは伝えたいです。
・トリテはこわくない
・難しい情報はWebから拾わない方がいい
・トリテをプレイするハードルは高くないからとりあえずやってみてほしい!
あと、すごろくやさんがトリテになじみのない方のためにブログの記事を書いています。極めて分かりやすく魅力を伝えている名記事ですので未見の方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
すごろくやBLOG 「ゲームジャンル紹介:トリックテイキング系ゲーム」

それでは今日はこのくらいで、Have fun gaming!